福島県神道青年会について

福島県神道青年会は、福島県内の神社で日々ご奉仕している、40歳以下の若手神職(神主)によって構成される団体です。
戦後の混乱収まらぬ昭和22年7月8日、国土の復興と神道の興隆を目的とし、全国に先駆け「かやの実会」を結成しました。その後、神道青年全国協議会の発足に伴い、昭和24年9月4日に現在の「福島県神道青年会」と改称しました。
神職の研修会や事業品の頒布、福島県神社庁への協力など様々な活動をおこなっております。

令和5年度~令和6年度事業活動指針

会の運営について、常に新型コロナウイルス感染症を意識しておこなっていかなければならない中ではあるが、感染症の分類の引き下げもあり、少しずつではあるが世の中が通常の生活に戻ろうとしている。とは言っても不安や閉塞感に包まれたこの数年の間に、価値観と生活様式は大きく変化し、各神社においては神事や祭礼の中止や縮小により、希薄化した人と人との繋がりや、これまで紡いできた伝統の継承を元来通りに戻すことが難しくなっている。様々なものが変化していく中で、悠久の歴史を有する神社神道もこれまで幾度となくあった国難の時、先人の思いや歩み、その叡智の上に、変えるべきところは変え、今日成り立っている。時代の流れに合わせ、変化への対応も大事だが、それは決して迎合することではない。そのことに思いを致し、今を生きる青年神職として、一人ひとりが研鑽を積み、常に課題や問題に対し当事者意識を持ちながら、本会の発展、斯界の繁栄に寄与すべく努め、また、会員相互の交流と親睦を持ち、諸問題や情報を共有しながら事業を展開する。
災害対策にあっては、未だに復興の見えない地域がある中で、必要とされる支援の形は変化しつつあるが、それでも毎年、全国の単位会より支援の声を戴いている。東日本大震災より十数年が経過し、当時青年神職であった者が少なくなっているが、こうした声が多くあり、私たちが思っている以上に全国の単位会が福島県に対して思いを寄せてくれていることを忘れてはならない。先輩諸賢の思いを繋いでいくためにも、支援活動並びに内外への情報発信を継続していく。
また、令和六年には創立七十五周年の節目を迎えるにあたり、足跡を学ぶとともに、次代へと継承すべく、使命と責務を再認識しながら事業を企画、展開していく。

福島県神道青年会 第28代会長深谷 瑞比古

組織図(令和5年度~令和6年度)